池袋アートギャザリング公募展
IAG AWARDS 2026 Exhibition

会期:2026年5月15日[金]~ 24日[日] 会場:東京芸術劇場5階 Gallery 1 & 2

アワード受賞者

IAG AWARDS 2026 イメージ
長野市芸術館特別賞以外の受賞作家がすべて決定いたしました!
受賞者と授与者のコメントは届き次第順次掲載いたします。
<※長野市芸術館特別賞は6/15に決定>

審査員長総評「IAG AWARDS2026の審査を終えて」

 今年は10年目を迎える記念展であり、更に昨年秋の展示からその記憶を留めている中での審査となりました。昨年から引き続き出品された作家も多く、新たな作品に日々挑戦する姿を受け取ることができました。中でも稲葉草平さんは、昨年奨励賞を受賞しておりますが、この度は準大賞の結果となりました。前回とは作風が全く異なりますが、また違った良さが見受けられて柔軟な思考と技術の幅をうかがい知ることが出来ました。このように作家の成長を観ることができるのも喜ばしいことです。
 毎回、IAG AWARDSには多岐に亘る分野の作品が、同じ空間に並列され交錯する面白さがあります。その中で偏ることなく、これまでにも様々な分野の作品が大賞に選ばれてきました。今回の大賞候補で最後まで悩んだのが小山恭史さんと土屋じゅりさんの作品で両者とも写真をベースにした作品だったことは新風を巻き起こしてくれたと感じております。土屋さんの作品は、一見シュールレアリズム的な絵画作品かと思うような幻想的な表現で、あえてそれを狙った作品です。写真で表現したことによって観る者に驚きと感動を与えます。ただもっと大きいサイズで観てみたいとの意見もあり、まだまだ良くなる余地を含んでいるとみえて準大賞としました。それに対して小山さんは、力強さと存在感を示していました。ここに至るまでにも数多くの作品も手掛けてきた実績もあり、安定した実力の持ち主かと思います。IAG AWRADSの顔となる作品に相応しいと審査員総意で大賞となりました。
 他にも区長賞をはじめギャラリー賞などの数多くの賞があることもこのアワードの魅力となっており、そちらの賞を狙って応募される人も少なくありません。それぞれの特性に相応しい作品が賞に選ばれ、その後の活動支援があることで作家の登竜門としての一役を担ってきたといえます。この公募展をきっかけに更に高いレベルの作品が生まれ、ご活躍されることを期待しております。

IAG審査員長:押元 一敏

IAG賞

IAG大賞、IAG準大賞、IAG奨励賞、漫喜利賞などをIAG審査員団の協議により決定

IAG大賞|小山恭史
IAG大賞

小山恭史 Koyama Yasufumi

神奈川県 出身
主な技法:UV印刷、LED、アクリル絵の具、インク

[受賞コメント]
 この度は、このような素晴らしい賞をいただき、誠にありがとうございます。
 今作「夜鳥」は、おびただしい数の池袋の風景写真を採集し、それらを再構成することで、池袋の象徴でもある梟の姿を形作った作品です。
 しかし、この作品にはもう一つのモチーフが隠されています。それは、見る角度によって火の鳥のようにも見えるという仕掛けです。
 復活や救済の象徴でもあるこの鳥には、過去の歴史や痛ましい事件が続いた池袋への思い、そして被害に遭われた方々への鎮魂の願いを込めました。
 閉塞感が漂うこの時代、整理されて30年ものあいだ時間が止まったかのような日本において、私たちはそれぞれの分野で時代を貫く一本の槍を探しているのだと思います。
 その役割を誰も担わないのであれば、私が担いたい。
 そんな思いを胸に、これからも制作を続けてまいります。

[講評: 押元 一敏<IAG審査員長 / 画家 / 東京藝術大学美術学部教授>]
 街の看板のロゴが乱立し、人工的な光を放つ画面に都会の喧騒を想起させる作品です。展示会場に足を運ぶまでに人の混雑を抜けてビル群の中を迷う過程ともイメージが重なります。今回IAGに合わせて池袋の看板を集めたようで、近くで観れば見覚えのあるロゴが重なり、揺らぎ、離れて観れば梟の姿が現れるというダブルミーニングの手法をミクロとマクロの二面性で表現しています。これらの意識は、細胞-生物、人間-世界、環境-地球、人工-自然といった双方からの視点で捉える気づきをもたらしてくれます。更に作者は看板の文字を絵として捉えていると言います。象形から文字になった原点からすれば、文字から象形(絵)になるという捉え方もうなずけますが、むしろ意味を失った形や色のコンポジションとして造形の原初的要因を受け取れます。情報が氾濫する時代だからこそ彼の作品は、文字と絵の意味をグレデーションとして提起しながらも、その奥深さに引き込まれるのは私だけではないのではないだろうか。今後の作品にも注目していきたいと思います。

準IAG大賞|稲葉草平

稲葉草平 INABA Sohei

1983年/静岡県 出身
主な技法:塑造 油画

[受賞コメント]
 この度は、昨年の奨励賞に続き「準大賞」という栄えある賞をいただき、心より光栄に存じます。
 本出品作は、約20年前の学生時代に着手したものを現在の視点から再構成した試みです。
 その形が時を経て、このように再び光を当てていただけたことは、作家として大きな確信となりました。
 審査員の皆様、主催者の方々、そして日頃より支えてくださる全ての皆様に深く感謝申し上げます。
 この確信を胸に、今後も形を研ぎ澄ませ、次なる表現へと挑み続けます。

[講評: 渡辺おさむ<IAG審査員 / 現代美術作家>]
 稲葉草平の彫刻作品は、近年の現代アートにおいて忘れられつつあった彫刻そのものの強さを改めて考えさせられる。
 現在のアートシーンでは、作品の意味や社会性、物語性が過剰に求められ、造形そのものの説得力が後景に退いている場面も少なくない。しかし本来、彫刻とは言葉以前に、量感、動き、塊という三つの要素によって空間を支配する芸術だったはずである。
 稲葉の作品には、その彫刻の原初的な力がある。
 3点の人物像は写実的でありながらフォルムを追求し、抽象的な部分もある。そこには人を作るというより、量塊としての人体を掘り起こそうとする意識が見える。
 さらに興味深いのは、それぞれ独立していた作品を背中合わせに配置し、一つの塊(マッス)として再構成している点である。通常、現代アートにおけるインスタレーションは空間へ拡散していく傾向があるが、稲葉の試みは逆に求心的だ。作品同士が互いの重量を引き受けながら、一つの大きな身体のように存在している。
 黒い台座を含めた展示全体から、垂直方向へ圧縮されたエネルギーが立ち上がり、鑑賞者は意味を読む前に、まず物体としての迫力を身体で受け止めることになる。
 特に印象的なのは、表面の完成度だけに向かわない姿勢である。
 稲葉は原始美術や中世美術の未完成性に可能性を見出しているというが、その感覚は作品にも強く現れている。滑らかに磨き上げるのではなく、削り残しや歪み、素材の抵抗感をあえて残すことで、彫刻が作られた物ではなく、発生した存在に近づいている。そこには近代彫刻以降の技巧偏重への違和感と、もっと根源的な造形への憧れが感じられる。
 稲葉草平の作品は、語る前に成立してしまう造形の重要性を思い出させる。
 言葉で説明できることよりも、形そのものが放つ沈黙の圧力。彫刻とは本来、空間の中に異物として現れ、人間の感覚を揺さぶるものだった。稲葉の作品は、その彫刻の本能的な魅力を真正面から取り戻そうとしているように見える。

準IAG大賞|土屋じゅり
準IAG大賞

土屋じゅり Tsuchiya Juri

アメリカカルフォルニア州に生まれ、その後日本で育つ
主な技法:写真

[受賞コメント]
 このたびは準IAG大賞という大変光栄な賞をいただき、心より感謝申し上げます。
 今回の展示では、写真作品そのものだけでなく、和紙へのプリントや展示構成を含め、空間全体で作品を体験していただくことを目指しました。
 作品サイズや展示方法についても、自分にとっては初めての試みが多く、不安と期待が入り混じる中での挑戦でしたが、その取り組みに対して評価をいただけたことを大変嬉しく思っています。
 会期中に作品をご覧くださった皆さま、応援してくださった皆さま、そして審査員・運営関係者の皆さまに深く感謝いたします。

 IAGでの経験を大きな励みとして、これからも写真表現の可能性を探りながら、新たな展示や作品制作に挑戦していきたいと思います。

 本当にありがとうございました。

[講評: 三橋 純<IAG審査員 / 写真家 / 横浜美術大学教授>]
 この作品は2枚組の写真という形式をとり、その中央に言葉を配置した三部作(トリプティク)のような構造を持つ作品である。和紙にプリントされた森の奥の光景には、静謐な緑の中に巧妙に計算された配置で姿見の鏡が置かれている。一見すると、シュルレアリスムの巨匠ルネ・マグリットのような不条理さを覚えるが、同時に20世紀初頭のピクトリアリズム(絵画的写真)のような、ロマンティシズムと古典的な美意識をも想起させる。本作は、写真というメディアが内包する「記録性」という宿命を鮮やかに裏切り、鑑賞者の内面へと深く侵入してくる強度を持っている。
 本作において最も批評的価値が高いのは、支持体として選択された「和紙」と、そこに定着されたイメージの関係性である。和紙はその物質的な特性である繊維によってインクを受け止め微細な「滲み」を生み出し、この滲みによって鬱蒼とした木々の輪郭は緩やかに溶け出し境界線が曖昧になるのである。写真の解像度をあえて落とすことではなく、物質としての質感によって現実の生々しさを「引き算」するこの作業によって、写真は単なる客観的事実の記録であることを超え、詩的な抽象性を獲得する。輪郭のボヤけた森は、特定のどこかにある具体的な場所ではなくなり、普遍的な「森という概念」へと変容する様である。
 この和紙による視覚的効果が、鑑賞者自身の「記憶」や「既視感(デジャヴ)」と接続されるプロセスが見事である。私たちは輪郭の不確かな森を見つめるとき、自らの記憶の引き出しから、かつて見たかもしれない景色の断片を探し出そうとする。写し出された森の深淵は、鑑賞者個人の脳内にある未分化の記憶と共鳴し、客観的な風景から主観的な「心象風景」へと到達する。
 さらに、その心象風景のただ中に置かれた「姿見の鏡」が、作品の構造を重層的なものにしている。鏡とは、現実をそのまま反射する究極の記録メディアである。しかし、和紙に印刷された幻想的な森の中に置かれた鏡は、何を映し出しているのだろうか。それは反転した森の続きかもしれないし、あるいは空白の闇かもしれない。マグリットの絵画が「目に見えるものが常に何かを隠している」ことを示したように、この作品における鏡もまた、現実の模倣でありながら、同時に「ここではないどこか」への入り口として機能している。
 写真がデジタル化され、過剰な高解像度で現実を模倣し続ける現代において、逆説的に「見えざるもの」を描出することに成功している。滲む輪郭の向こう側に広がるのは、私たち自身の心の深淵であり、本作は鏡という装置を通じて、鑑賞者一人ひとりの魂のありかを静かに問いかけているのである。
 審査員の各先生方からも多くの支持を得ており、大変高い評価と期待の声が上がった。今後もさらなる創作に励み、また新しい作品を拝見したいと感じている。

IAG奨励賞|牧 聖一朗
IAG奨励賞

牧 聖一朗 Maki Seiichiro

京都府 出身
主な技法:アクリル

[受賞コメント]
 受賞者で名前を呼ばれた時、嬉しさよりも安心のほうが強かったです。
 わたしは普段デザインの仕事をしていて、作品にもデザインが色濃く出ているので“アートの世界で活躍する方々から受け入れてもらえないんじゃないか”と不安でいっぱいでした。
 なので作家活動をはじめて丸2年を迎えましたが、この期間に出逢った人に"作家活動をしています”と言ったことは一度もありません。
 アートの儚くも尊い、研ぎ澄まされた世界に、自分ような異業種の人が気軽に”作家”を名乗ることはありえないと考えていたからです。
 ですが、賞をいただいたことをきっかけに、“作家活動をしています”と少しは自信を持って言うことができそうです。
 これからの作品にぜひ期待してください。

[講評: 渡辺おさむ<IAG審査員 / 現代美術作家>]
 牧 聖一朗の「DOTSTARS」は、流れ星という一瞬で消えてしまう現象を、オプティカルアートの視覚体験へと変換した作品である。白いドットが黒く発光して見える錯視効果は、単なるトリックに留まらず、夜空に浮かぶ星の残像そのものを想起させる。静止しているはずの画面が微かに揺らぎ、流れ星が今まさに横切ったかのような感覚を生み出している。
 「夜の静寂さに訪れる奇跡の瞬間をどうぞお楽しみください。」
 そう提示されたこの作品は、入選作の中でも際立った輝きを放っていた。その理由は、流れ星という誰もが共有できる原体験を扱いながら、極めてシンプルなドットとスクエアの反復によって構築されている点にある。分かりやすさと抽象性が同時に成立している。
 反復する形態は、単なるデザインとして閉じることなく、永遠に膨張し続ける宇宙の構造を想起させる。流れ星という一瞬を描きながら、その背景には果てのない時間が横たわっている。宇宙には始まりがあるが終わりがない。そんな感覚を、鑑賞者は無意識に受け取るのではないだろうか。
 また、この作品が優れているのは、視覚の不安定さそのものをテーマにしている点だ。私たちは普段、見えているものを当然のように信じている。しかしDOTSTARSでは、白い点が黒く光り、静止した線が動いて見える。つまり作品は、見るという行為そのものを問い直しているのである。視点が変われば世界の見え方も変わる。その体験は、現代社会における価値観の固定化に対して、柔らかな揺らぎを与えているようにも感じられた。
 そして何より、この作品は観客に空を見上げさせる。スマートフォンや情報に囲まれ、俯きがちな私たちに対して、高く掲げられた流星の軌跡は、希望の方向を指し示しているようだ。普段意識しない夜空の存在を改めて認識させ、「今夜は少し空を見て帰ろう」と思わせる力がある。
 奇跡とは、特別な誰かだけに与えられるものではない。深夜のコンビニへ向かう途中、偶然空を見上げた瞬間に訪れることもある。牧聖一朗は、その何気ない奇跡の記憶を、錯視という現象を通じて、誰もが共有できる普遍的な体験へと昇華してみせた。そこには、オプティカルアートの冷たさではなく、人間の記憶と願いの温度が確かに宿っている。

IAG奨励賞|千源
IAG奨励賞

千源 Qian Yuan

中国 出身
主な技法:アクリル、岩絵具、ミックスメディア

[受賞コメント]
 この度は、IAG AWARDS 2026にて奨励賞をいただき、誠にありがとうございます。

 数年前、来日して間もない頃に東京芸術劇場の近くに住んでいたこともあり、今回この場所で作品を展示できたことは、私にとってとても不思議で、感慨深い経験となりました。

 展示を通して、自分の作品が場所や光、観る方の動きによってどのように変化するのかを改めて見つめ直すことができました。また、同じ空間に展示された多くの作家の皆様の作品から刺激を受け、今後の制作に向けた課題も具体的に感じることができました。今回の受賞を励みに、これからも自分にしかできない表現を深めていきたいと思います。

 最後に、本展の運営に関わってくださった皆様、審査員の皆様、そして日頃より支えてくださる皆様に、心より感謝申し上げます。

[講評: 松井 えり菜<IAG審査員 / 美術家>]
 池袋という街は、昼の喧騒に対して、夜になると驚くほど深い静けさを見せる。混沌と静謐、濁りと透明さ、相反するものが無理なく同居している街である。私自身、この清濁を抱え込んだ不思議な街に愛着を持っているが、千源さんの作品には、そのカオスな池袋の気配がどこか宿っているように思えた。
 作品のテーマは、『愛欲』である。今回の出品作品には、女性の裸体、花、そしてディナーのシーンが断片的に静かに組み込まれており何気ないはずの一瞬が、どこか過剰なまでに官能的に感じられた。薄い絹本へテンペラと油彩の混合技法によって描写を施し、透ける背景と画面を溶け合わせている。その作用により像と空間、記憶と気配の境界を曖昧にし、視覚の表面を撫でるだけでは決して辿り着けない深い深度を内包させることに成功している。
 しかし、繊細な画面ゆえIAGの展示会場空間のなかではやや埋もれてしまっていたことが惜しまれる。それでもなお、本作が豊島区主催のコンペの賞にふさわしい作品の強度を備えていることは、審査会での高い評価にも表れていたように見受けられた。

IAG奨励賞|林 銘君
IAG奨励賞

林 銘君 Lin Mingjun

東京都 出身
主な技法:日本画

[受賞コメント]
 『博明』は、紙の烏たちが屏風のあいだを飛び交う情景を描いた作品です。烏たちはどこかへ向かっているようにも見えますが、明確な目的地はありません。集まり、離れ、飛び立とうとする姿が画面の中で繰り返されています。私は、そのような「まだどこにも到達していない途中の状態」に関心を持ちながら制作を続けています。

 また、搬入や会期中を通して、多くの作家の方々やご来場くださった皆様と交流する機会をいただきました。それぞれの作品や制作に対する熱意に触れ、私自身もたくさんの刺激を受けました。

 今回の受賞は、これからの制作を続けていく上で大きな励みになりました。これからも自分らしく、一つひとつの作品と向き合いながら制作を続けていきたいと思います。

 改めまして、このような機会をいただきましたことに心より感謝申し上げます。

[講評: 金丸 悠児<IAG審査員 / 画家 / C-DEPOT代表>]
 林銘君が描く「薄明」は、幅180cmという大型作品でありながら、強い主張がぶつかり合う「IAG AWARDS」の会場において決して派手な存在ではありませんでした。しかし、色彩を排除し徹底的にモノトーンで表現された画面は、周囲を静寂で満たすようなオーラをまとっていました。そして妥協のない緻密な筆致からは、他の出品作とは一線を画する重厚な存在感を放っており強く印象に残りました。
 手前の黒い格子、奥にうごめくカラスの群れ、形成する影。これらが現実と虚構の境界を強く意識させる視覚的な仕掛けとして、極めて有効に機能していると感じました。また、糸で吊るされ、紙細工のように均一で静的なカラスの群れは、「抑圧された自我」あるいは「現代社会の縮図」の暗喩とも受け取れます。一方で、先頭をいく唯一の一羽だけが動的に、かつ自由に羽ばたき、他のカラスたちとは対比的に描かされています。その姿に、私はかすかな希望を見ました。
 多様な解釈を見る者に委ねながらも、要素を極限まで削ぎ落とした画面の奥には、作者のメッセージが幾重にも折り重なっている、非常に高度な試みに挑んだ、優れた作品であると確信を持って評価したいと思います。

IAG奨励賞|八澤 季実
IAG奨励賞

八澤 季実 Yazawa Kimi

広島県 出身
主な技法:油彩、キャンバス

[受賞コメント]
 この度は素敵な賞をありがとうございます。
 今回展示した連作「flower ghost」の中でメインとなる1番大きな油彩画は、かなり悩みながら描いた作品です。2022年に描き始めて、途中で困惑し、3年置いて昨年やっと完成させることができました。
 いつか自分の制作史を振り返った時にきっと大切なポイントになるであろうこの作品で賞をいただけたこと、とてもうれしく思っています。

[講評: 喜多 祥泰<IAG審査員 / 画家 / 沖縄県立芸術大学美術工芸学部 准教授>]
 八澤季実氏による作品群《flower ghost》は、植物の存在と魂の記憶を描き、喪失と再会の感覚に寄り添った、想いの強い制作という印象を受けました。
 画面は深みのある赤を基調色としており、桜の枝が浮かび上がっています。赤という強い色彩を用いながらも決して感情過多にならず、まるで展示会場で、そこだけ重力が異なり時間が沈着しているような印象を受けました。植物の存在は、生々しい生命力を描いたものではなく、「かつてそこにあったもの」の気配として立ち現れており、展示空間に静かな緊張感を生み出す迫力がありました。
 特に印象的だったのは、展示における作品の配置や構成です。大作を中心に、小作品や額装作品を呼応させながら配置することで、一つの記憶の断片が、桜の魂が、個々の作品から空間全体へと拡張されて表現されていたように感じました。そこでは、鑑賞者自身がその鑑賞を経て、儀式に参列し辿るような、疑似体験へと導かれていきます。抑制された表現や筆致の重さによって、作者のいう「幽霊」の輪郭のようなものが、保たれている点を高く評価しました。
 また、本作には「枯れた桜を埋葬した」という作家自身の実感が根底にあります。その経験からくる、やや直線的な出力方法・表現手法は、やや単調に感じるところも正直ありましたが、それは単なる私的な追憶に閉じることなく、誰もが抱える喪失や再会の感覚へと開かれる地力にもなっていました。
 見えないものを描こうとする、作者の誠実な姿勢に、今後の大きな可能性を感じ、奨励賞に推薦いたしました。

としま特別賞

豊島区長による選出「豊島区長賞」および本年より新たに設立された「としま未来文化財団理事長賞」

豊島区長賞|あおたやまと
豊島区長賞

あおたやまと Aota Yamato

埼玉県 出身
主な技法:木彫 楠 本革

[受賞コメント]
この度は区長賞をいただき、本当にありがとうございます。たくさんの素晴らしい作品が並ぶ中で、このような賞をいただけたことをとても嬉しく思います。会場では多くの作家の方々やご来場いただいた皆さまと交流することができ、自分にとって大きな刺激になりました。今回の経験を自信に変え、これからも木彫やキャラクター表現を通して、自分にしかできない作品づくりに挑戦していきたいと思います。本当にありがとうございました。

[授与コメント]
COMING SOON

としま未来文化財団理事長賞|松本悠以
としま未来文化財団理事長賞

松本悠以 Matsumoto Yui

鳥取県 出身
主な技法:アクリル

[受賞コメント]
COMING SOON

[授与コメント: 公益財団法人としま未来文化財団 理事長 合場 直人]
 当財団では、未来の文化を担う若いアーティストが力を発揮し、地域から羽ばたくための支援に力を入れています。
 松本さんの作品は、ご自身の表現したいものや世界観が非常に明確で、とても魅力を感じました。
 作品の明るくカラフルな色合いが目を引き、自身を投影しているキャラクター「ポセミン」も愛らしく個性的です。
 熱意を持って活動する姿をぜひ応援したく、今回初めて理事長賞を選出する運びになりました。
 来年4月には、池袋駅構内にある「Echika池袋ギャラリー」で、松本さんの個展の開催を計画しています。彼女の多彩な表現が、池袋のまちなかの空間を楽しく色鮮やかに彩り、街ゆく人々に届けてくれることを今から楽しみにしています。
 この展示を通じてさらに表現の幅を広げ、大きく飛躍されることを心より期待します。

オーディエンス賞

来場者投票によって選出

オーディエンス賞(1位)|PieniSieni
オーディエンス賞(1位) ▶ ギャラリー路草賞

PieniSieni

日本 出身
主な技法:オフフープ(R)立体刺繍

[受賞コメント]
 この度、皆様からの温かいご支持により、大変光栄なオーディエンス賞をいただくことができました。
 直接会場へ足を運んでくださった方、SNSを通じて見守ってくださった方、そして貴重な一票に想いを託してくださったお一人おひとりに、胸いっぱいの感謝を申し上げます。皆様が作品と対話し、心を通わせてくださったことが何よりも励みとなり、作家としての存在意義を深く実感させてくれました。
 また、IAG AWARDSという素晴らしい挑戦の舞台を創り上げ、作家の背中を温かく押し続けてくださる運営の皆様、関係者の皆様にも、深く御礼申し上げます。皆様の手厚いサポートがあったからこそ、安心して表現に集中することができました。
 皆様から授かったこの大きなエネルギーを糧に、さらに深く、見応えのある立体刺繍の世界を追求してまいります。PieniSieniとしてのこれからの活動にも、ぜひご期待ください。心より感謝申し上げます。

準オーディエンス賞(2位)|西尾明奈

西尾 明奈 Nishio Akina

東京生まれ奈良育ち 出身
主な技法:紙のシワを用いた技法、ペン、金箔

[受賞コメント]
 この度は準オーディエンス賞に選んでいただき、誠にありがとうございます。

 実は昨年のIAG2025ではオーディエンス投票で5位という結果をいただきました。そのため今年は密かに「昨年以上の結果を目指したい」と目標を掲げていました。このような賞をいただけたことを大変嬉しく思っています。

 会期中は多くの来場者の皆様に作品をご覧いただき、作品コンセプトについてお話しする機会にも恵まれました。私は紙のシワを用いて、「欠点を良さに」というテーマのもと制作を続けています。また、「あの日の私に花束を」シリーズでは、誰にも言えず頑張った日や苦しかった日を抱えながら生きる人へ、花束を贈るような気持ちを込めています。つい熱く語ってしまう場面もありましたが、足を止めて耳を傾けてくださったことに心より感謝しております。

 そして、素晴らしい作品が数多く並ぶ中で私の作品を選んでくださった皆様、本当にありがとうございました。皆様からいただいたこの賞を励みに、これからも誰かにそっと花束を手渡すような作品を制作してまいります。

来場者投票上位アーティスト
3位繁田穂波 名村大成堂賞
4位小山恭史 IAG大賞
5位あおたやまと 豊島区長賞
6位イトウタカシ
7位土屋じゅり 準IAG大賞
8位カマキリかっしー。 WACCA IKEBUKURO賞
9位ヒカリタケウチ B-gallery賞
10位さつきさつ 栗原画廊賞

IAGパートナーズ賞

池袋アートギャザリング-IAG-を応援してくださる豊島区内外のギャラリーなどが選出

東武百貨店ギャラリー賞|西尾明奈

西尾 明奈 Nishio Akina

東京生まれ奈良育ち 出身
主な技法:紙のシワを用いた技法、ペン、金箔

[受賞コメント]
 この度は東武百貨店賞に選んでいただき、誠にありがとうございます。

 私は紙のシワを用いて、「欠点を良さに」というテーマのもと制作を続けています。作品には重厚感や存在感を持たせることを意識していますが、その一方で素材には紙を用いています。遠目には陶器や重量のある素材のように見えますが、実際にはかなり軽く仕上げています。

 これは、年齢や体力に関わらずどなたでも安心して作品を飾り、楽しんでいただきたいという思いもあります。作品そのものの美しさだけでなく、暮らしの中で身近にアートを楽しんでいただけることも大切にしたいと考えています。

 そのような制作への考え方を、東武百貨店賞という形でご評価いただけたことを大変光栄に思います。この受賞を励みに、これからも多くの方の暮らしや心に寄り添える作品を目指して制作に励んでまいります。

[授与コメント: 東武百貨店池袋店 美術画廊 田村 千春]
 西尾明奈さんの作品は、紙に大胆に施された「しわ」と、金継ぎを想起させる金箔の効果的な配置によって強く特徴づけられています。これらが単なる技法上のアイディアにとどまらず、作品コンセプトを表現する重要なモチーフにまで昇華されている点が見事です。「欠点は魅力に転換しうる」という明快なメッセージと、その背景にある日本古来の美意識への敬意が、作品の中に自然な息づかいで表現されています。
 透明メディウムの扱いも極めて効果的です。陶器を思わせる造形物としての強固な存在感と、紙のペン画ならではの軽やかさを両立させた独自の形態は、多様な空間への展開を容易に連想させ、オリジナリティーを保ちながら現代の多様なライフスタイルに寄り添える大きな可能性を感じさせます。
 今後は、単体としての完成度はもちろん、今回の展示で示された「個々の作品をモジュールとして組み合わせる」というアプローチのさらなる深化を期待します。それはコンセプトに深みを与え表現の幅を広げるだけでなく、お客様の想像力を刺激し、アートの新たな楽しみ方を提案する魅力的なアプローチとなるはずです。
 加えて、会場での対話を通じて伝わってきた「必ずプロの美術作家になる」という確固たる信念は、私どもが作家の皆様に寄せる最も重要な信頼の拠り所です。
 以上の理由から、西尾明奈さんが東武百貨店ギャラリーのお客様に喜んでいただける大切な作家へ成長されることを確信し、大いなる期待を込めて東武百貨店ギャラリー賞を授与いたします。

栗原画廊賞|さつきさつ
栗原画廊賞

さつきさつ

東京都 出身
主な技法:アクリルガッシュ、メディウム/イラスト

[受賞コメント]
 この作品は、“雨”がテーマです。
 日々の出来事でマイナスと捉えてしまうことを、プラスに考えようと思い立ったのがきっかけです。
 ”雨“というテーマから関連して、“雨乞い”や“龍”などを知ることができました。
 私は昔から、雨というのは誰かが泣いていて、その涙が雨になって降り注いでいるのではないかと想像することがありました。それらを組み合わせて表現したら素敵な世界が生まれるのではないかと思い、描いたのがこの作品です。
 描いている最中、この世界ではこういうことが起きているんだな……と想像しながら描しました。この作品を描いて、雨に対してプラスと捉えることが増えた気がします。

 この作品は、大きいキャンバスの中に、やったことのない表現にも挑戦しよう!と試行錯誤しながら作り上げてきたので、「自分の転換点とも言える重要な作品だな」と感じています。
 その作品が今回受賞したことは、とても嬉しい出来事だなと感じました。
 これからも、様々な挑戦をして自分の作品を作り続けます!どうぞよろしくお願いします。

[授与コメント]
COMING SOON

C-DEPOT賞|中條 聡
C-DEPOT賞

中條 聡 Nakajo Satoshi

長野県 出身
主な技法:紙、水彩絵具、膠、蜜蝋

[受賞コメント]
 この度はC-DEPOT賞に選出していただき、誠にありがとうございます。
 私は架空の経年劣化を重ねた古画のような絵画作品を制作しています。禅機図に倣った極めて淡い線描や図像の欠けなど、敢えて視覚的な刺激を減らした“弱い”画面を見せようという気持ちで臨みました。
 会場のたくさんの作品の中で、決して目立つとは言えない私の絵がこのような評価を頂けた事に、強く背中を押される思いです。これを励みに、さらに自分の表現を追求してまいります。
 また会場で出会った方々との交流がとても大きな学びになりました。運営の皆様、審査員の皆様、出展作家の皆様、そして作品を観てくださった来場者の皆様、このような素晴らしい機会をありがとうございました。

[授与コメント: 金丸 悠児<IAG審査員 / 画家 / C-DEPOT代表>]
 中條聡の作品を前にしたとき、私の心に最初に浮かんだのは「なんかいいな……」という、純粋な直感でした。
 その理由を紐解いていくと、画面から伝わる絵肌(マチエール)の心地よさ、コンセプトである年月の蓄積がもたらす郷愁、そしてまだ見ぬ未来を想起させるロマンが、ひとつの画面に美しく同居しているからだと気づかされます。都会の喧騒から一歩距離を置き、自身のプリミティブな感覚を実直に信じて創作に向き合う中條の姿勢が、そのまま作品の不思議な魅力となって表れているのでしょう。
 言葉よりも先に理屈抜きで「この絵好きだな」と思える作品に出会える機会は、決して多くはありません。私自身の作家としての直感と共感からC-DEPOT賞に選出させていただきました。

B-gallery賞|ヒカリタケウチ
B-gallery賞

ヒカリタケウチ Hikari Takeuchi

東京都 出身
主な技法:和紙、岩絵具

[受賞コメント]
COMING SOON

[授与コメント: B-gallery 代表 長はるこ]
 毎年B-gallery賞授与作家を次回の回遊美術館の会期中に企画個展を開催するという良い循環が繰り返されていて、当方としても新鮮な作家と出会える有難いシステムで、感謝しております。
 ヒカリタケウチさんは、東京藝大日本画専攻卒業で、その確かな描写力に加え、華やかな花や多種の猫の絢爛豪華な表現に目を奪われました。可愛い猫の立体も有り、縦横無尽に色々なジャンルを往来している感じで感心しました。偶然にも、当方のアシスタントとも同級だったというご縁も感じました。当画廊のコレクターさんによると今回は珍しく女性像も加わっているという話でした。
 一昨年、「いい芽ふくら芽」でグランプリ受賞の実力者です。また、ライブパフォーマンスの経験も豊かで、来年5月の個展時には、画廊内32インチモニターでライブを放映もしくは、実演の可能性も有ります。
 今後の展開も含め、非常に楽しみにしています。
 引き続き何卒宜しくお願い申し上げます。

ギャラリー上り屋敷賞|稲葉草平
ギャラリー上り屋敷賞 ▶ 準IAG大賞

稲葉草平 INABA Sohei

1983年/静岡県 出身
主な技法:塑造 / 石膏

[受賞コメント]
この度は「ギャラリー上り屋敷賞」という素晴らしい賞をいただき、心より光栄に存じます。
本作は、意味や物語を語る以前にある、立体そのものの説得力や空間に放つ圧力を追求した作品です。
学生時代の原点となる形を見つめ直し、再構成した本作を、ギャラリーという独自の視点から評価していただけたことは、今後の活動への大きな励みとなりました。
選出してくださったギャラリーの皆様、ならびに関係者の皆様に深く感謝申し上げます。

[授与コメント]
COMING SOON

ターナーギャラリー賞|runkyun
ターナーギャラリー賞

runkyun

神奈川県 出身
主な技法:アクリルガッシュ

[受賞コメント]
 この度は、数ある素敵な作品の中から選んでいただき、本当にありがとうございます。
 自分の作品をこのように見つけていただけたこと、とても嬉しく思っています。
 小さい頃から色が大好きで、色はいつも私の心をワクワクさせてくれる存在でした。ターナー色彩さんの画材は私自身も愛用していたので、今回このような機会をいただけたことをとても嬉しく思います。
 今回の作品たちは、ここ数年の私の心の中にある棘を、ポップで可愛く表現したいという気持ちから生まれました。棘は、痛そうだったり近づきにくいものに見えるかもしれませんが、私にとっては自分を守るための輪郭であり、私が私のままでいるために必要な形です。
 この作品を通して、心の中にある棘を隠すのではなく、自分らしさとして少しでも愛せるきっかけになれたら嬉しいです。今回の機会を励みに、これからも自分の表現と向き合いながら制作を続けていきたいです。
 この度は本当にありがとうございました。

[授与コメント: 株式会社 ターナー色彩]
 runkyunさんの作品を入り口近くで観た時、まだ他の方の作品はほとんど観ていませんでしたがこの方に賞を贈るだろうなという気がしました。会場を一周してみて、やはりその直感は間違いではありませんでした。
 runkyunさんの作品、「to love you is to love your thorns」というメッセージからエンパワーメントを受け取る人はこれからの時代どんどん増えていくでしょう。
 runkyunさんのより一層のご活躍を楽しみにしているとともに、これからもアーティストの方たちのサポートを続けていければと思います。

WACCA IKEBUKURO賞|カマキリかっしー。
WACCA IKEBUKURO賞

カマキリかっしー。

東京都 出身
主な技法:切り絵

[受賞コメント]
 この度はWACCA IKEBUKURO賞をありがとうございます。
 今回作った切り絵作品は無駄に5年もかかってしまったので、こういった形でWACCAさんから賞を頂けたことを私より作品達の方がとても喜んでくれてると思います。

 作っている間は修行の様で、とても楽しくなく、愛情を私からは与えることが出来なかったので見に来て私の作品が良いと言ってくれた方々の気持ちが作品達にはとても伝わってきたと思います。私の作品を良いと思ってくれてありがとうございます。
 あの子達は少しでも報われると思います。
 今後もこの子達が報われる世界が来ることを切に願います。

 おカマの切り絵師、カマキリかっしー。でした。

[授与コメント]
COMING SOON

ギャラリー路草賞|PieniSieni
ギャラリー路草賞 ▶ オーディエンス賞(1位)

PieniSieni

日本 出身
主な技法:オフフープ(R)立体刺繍

[受賞コメント]
 この度は、私の立体刺繍作品に目を留めていただき、素晴らしい賞に選出してくださったギャラリー路草の皆様に、心より御礼申し上げます。
 自らの内にあるイメージを立体的な形として具現化していく行為は、私にとって飽くなき挑戦です。ひと針ひと針、形を創り上げていく制作の日々は地道な道のりではありますが、今回いただいた栄誉は、それまでの苦労を払拭するほどに胸に深く染み渡っております。
 いただいた賞に恥じぬよう、技術と感性をさらに磨き、新たな表現の可能性を切り拓いてまいる所存です。これからの歩みにも、ぜひご注目いただけますと幸いです。本当にありがとうございました。  

名村大成堂賞|繁田穂波
名村大成堂賞

繁田穂波 Shigeta Honami

青森県 出身
主な技法:水干絵具、膠、胡粉、木製パネル、スクラッチ

[受賞コメント]
 この度、「名村大成堂賞」をいただき誠にありがとうございます。
 とても名誉ある賞をいただき、本当に光栄です。
 IAGは学生時代にボランティアスタッフとして参加していました。そのため、記念すべき第10回となるIAG 2026で受賞できたことは、感慨深い気持ちでいっぱいです。
 さらに今回は、一次審査で一度落選し、繰り上げで本展示に参加させていただくことになった経緯もあり、まさかこのような賞をいただけるとは思っておらず、喜びもひとしおです。

 筆は制作において最も大切な道具の一つとして向き合ってきました。
 だからこそ、筆づくりを長年支えてこられた名村大成堂様のお名前を冠した賞をいただけたことを、とても嬉しく思っています。いただいた記念品も大切に使わせていただきます。
 これからさらに良い作品を生み出せるよう、制作に一層励んでいきたいと思います。

 改めまして、応援してくださった皆さま、作品をご覧くださった皆さま、審査員の皆さま、運営・関係者の皆さま、本当にありがとうございました。
 これからも精進してまいります。

[授与コメント: 株式会社 名村大成堂 営業部 課長 鈴木隆之]
 この度、繁田穂波氏に名村大成堂賞を贈呈いたします。
 名村大成堂は、筆づくり一筋に歩んできた製造メーカーとして、画筆を通じて多くのアーティストの創作活動を支えてまいりました。筆は単なる道具ではなく、作家の感性と技術を画面に伝える大切なパートナーです。その穂先に込められた職人の技と、それを操る作家の感性が出会うとき、真の表現が生まれると私たちは信じています。
 繁田穂波氏の作品には、日本画材とミクストメディアを用いた豊かな表現力が随所に息づいています。水干絵具や胡粉が織りなす繊細な色の重なりはぜひ弊社の筆もその一役に役立ちたいと思う所以です。
 また、直接お話をさせて頂き繁田さんの制作に対する真摯な姿勢には、今後の成長への可能性を強く感じます。
 この賞を機に、繁田さんが名村筆とともに技術の発掘を重ね、表現の幅を広げていられることを心より期待しております。
 良質な筆は、作家の成長に寄り添い、新たな表現の扉を開く鍵となります。
 繁田穂波さんの今後のご活躍を祈念し、ここに名村大成堂賞を贈ります。

協同組合美術商交友会賞|サルチョード・イル
協同組合美術商交友会賞

サルチョード・イル

中国・内モンゴル 出身
主な技法:木彫

[受賞コメント]
 このたびは、「協同組合美術商交友会賞」をいただき、誠にありがとうございます。
 私は、モンゴル草原での身体的経験をもとに、木彫とインスタレーションを通して、自然のエネルギーや空間の流れを表現しています。草原で感じてきた風や循環、生命の気配のようなものを、現代の空間の中でどのように立ち上げることができるのかを考えながら、制作を続けています。
 今回、協同組合美術商交友会、ササイファインアーツの佐々井智子様に作品をご評価いただき、このような賞をいただけたことを大変嬉しく思っております。
 会場で作品をご覧くださった皆様、関係者の皆様にも心より感謝申し上げます。
 この受賞を励みに、今後もより深く制作に向き合っていきたいと思います。

[授与コメント]
COMING SOON

八犬堂ギャラリー賞|yuji
八犬堂ギャラリー賞

yuji

岐阜県 出身
主な技法:ワイヤークラフト

[受賞コメント]
 このたびは、「八犬堂ギャラリー賞」に選出いただき、ありがとうございます
 いくつになっても、賞をいただけることは嬉しいものですね^ ^
 心より感謝申し上げます
 今展示会では、とても素敵な作品の数々と、その作品に対する作者さまの奥深い想いを伺いながら、あらためて素晴らしい展示会であることを認識いたしました
 また、たくさんの方々にご鑑賞いただき、ご感想をいただけましたこと、今後の励みとさせていただきます
 ありがとうございました

 これからもワイヤークラフトを通して、生命の尊さ、人が本来持ち合わせている生命力の強さなどを表現し
 それらを、ご鑑賞頂いた方の、心の深層にお届けできるよう、技能とマインドを高めていきたいと思っております

 最後になりましたが、展示会全般、とても丁寧に関わってくださった、IAGスタッフの皆様、会場を提供してくださいました「東京芸術劇場」様
 心より御礼申し上げます
 ありがとうございました

[授与コメント: 株式会社 八犬堂 代表取締役 大久保欽也]
 yuji氏の作品は、ワイヤーというシンプルな素材を用いながら、空間そのものに詩情を生み出していました。
 繊細に重なる線は、光と影によって表情を変え、木々が連なる森の情景を思わせます。
 とりわけ、影まで含めて作品として成立している点に強く惹かれました。
 また、静かなモノトーンの世界に手前に添えられた一粒の水色の玉が非常に印象的でした。
 控えめながら確かな存在感を放つその表現に、深い感性と美意識を感じ、高く評価いたしました。

都市間提携特別賞

豊島区が推進する芸術文化による都市間提携の一環として、提携都市によって授与

裏小樽モンパルナス特別賞|スギサキハルナ
裏小樽モンパルナス特別賞 ▶ 掛川市特別賞

スギサキハルナ Sugisaki Haruna

日本 神奈川県 出身
主な技法:天然素材を使用した絵画、インスタレーション、ソーシャル・エンゲージド・アート

[受賞コメント]
 この度は『裏小樽モンパルナス特別賞』にご選出いただき、誠にありがとうございます。
 裏小樽モンパルナスでのアーティストインレジデンスに参加する機会をいただけるとのことで大変嬉しく思っております。自然豊かな北海道の地で土地の素材や風土、人々や文化との出会いを通して、どのような表現が生まれるのか今からとても楽しみです。私自身の制作活動との親和性も感じており今回の受賞は非常に光栄です。今回の受賞を励みに、これからも自然と人間の関係性に目を向けながら、作品制作に励んでまいります。

[授与コメント]
COMING SOON

掛川市特別賞|スギサキハルナ

スギサキハルナ Sugisaki Haruna

日本 神奈川県 出身
主な技法:天然素材を使用した絵画、インスタレーション、ソーシャル・エンゲージド・アート

[受賞コメント]
 この度は『掛川市特別賞』にご選出いただき、誠にありがとうございます。
 今回出品した作品は、兵庫県淡路島にて2年間にわたり素材の採集や顔料づくり、和紙づくりを重ねながら制作したものです。その土地に足を運び、場所の風土や時間の流れに触れながら生まれたこの作品をご評価いただけたことは非常に嬉しいです。また静岡県掛川市では葛の葉を用いた和紙づくりが行われているとのことで作品との親和性も感じますし、山肌を覆う美しい茶畑などもあり魅力にあふれた土地だと感じております。今後この地でどのような物語を紡いでいけるのか、今から楽しみです。

[授与コメント]
COMING SOON

青梅市長特別賞|西尾明奈

西尾 明奈 Nishio Akina

東京生まれ奈良育ち 出身
主な技法:紙のシワを用いた技法、ペン、金箔

[受賞コメント]
 この度は青梅市長賞に選んでいただき、誠にありがとうございます。

 青梅市長賞は今年から新設された賞と伺っております。その記念すべき第1回の受賞者の一人として選んでいただけたことを、大変光栄に思います。

 また、今回私がいただいた賞の中で最も早く受賞が決まった賞でもありました。受賞を知った時は嬉しさとともに、大きな安心感を覚えたことを今でもよく覚えています。

 今後、この賞がどのようなご縁や展開につながっていくのかはまだ分かりませんが、青梅で作品を発表する機会や新たなご縁につながることを楽しみにしております。

[授与コメント]
COMING SOON

入選アーティスト

※五十音順。カードをクリックすると、別タブを開かずにWebギャラリーがポップアップ表示されます。

eye
eye eye
ペン画、アクリル
間朝
間朝 Aida Asa
Painting
あおたやまと
あおたやまと Aota Yamato
木彫 楠 本革
Atsuo Yokoyama
Atsuo Yokoyama Atsuo Yokoyama
キャンバスにアクリル
アナ ヨバノブスカ
アナ ヨバノブスカ Ana Jovanovska
木版画、和紙、糸、水性顔料
石倉かよこ
石倉かよこ Ishikura Kayoko
キャンバスにミクストメディア、動画投影ほか
イトウタカシ
イトウタカシ Ito Takashi
木彫
稲葉草平
稲葉草平 Inaba Sohei
塑造 / 石膏
井堀 木茉子
井堀 木茉子 Ihori Komako
刺繍 テキスタイル
ウエハラケンイチ
ウエハラケンイチ Uehara Kenichi
3Dホログラフィック・アート
梅津 秀行
梅津 秀行 Umezu Hideyuki
木版画/新鳥の子紙/油性インク
遠藤和希子
遠藤和希子 Endo Wakiko
アクリル、キャンバス
大野修平
大野修平 Ohno Shuhei
枝、ウレタンフォームに彫刻
オガワミチ
オガワミチ Ogawa Michi
インスタレーション
小川美由紀
小川美由紀 Ogawa Miyuki
日本画
尾澤雲恵
尾澤雲恵 Ozawa Umie
張り子(和紙、胡粉、麻)
男澤果林
男澤果林 Oozawa Karin
尾身慶斗
尾身慶斗 Omi Keito
デジタル
小山恭史
小山恭史 Koyama Yasufumi
UV印刷、LED、アクリル絵の具、インク
片山 めい
片山 めい Katayama Mei
毛糸に油彩
カツオ(のえ)ブ(ォ)シ
カツオ(のえ)ブ(ォ)シ Katsuo noeboshi
混合水干絵具、アクリル、カーテン、レースなど
カマキリかっしー。
カマキリかっしー。 Kamakiri Kasshi
切り絵
kayaran
kayaran kayaran
キャンバス、アクリルペン、絵の具
河端 政勧
河端 政勧 Kawabata Masayuki
パネル、油彩、ミクストメディア
川村 景
川村 景 Kawamura Kei
シルクスクリーン
Kengo Ishikawa
Kengo Ishikawa Kengo Ishikawa
アクリル、キャンバス
KOTARO
KOTARO Kotaro
キャンバス/油彩・アクリル・墨
さつきさつ
さつきさつ Satsuki Satsu
アクリルガッシュ、メディウム/イラスト
サルチョード・イル
サルチョード・イル Saruchodo iru
木彫
繁田穂波
繁田穂波 Shigeta Honami
水干絵具、膠、胡粉、木製パネル、スクラッチ
スギサキハルナ
スギサキハルナ Sugisaki Haruna
淡路土、煤、藍、楮繊維、葛葉、淡路瓦など
千源
千源 Qian Yuan
アクリル、岩絵具、ミックスメディア
舘 星華
舘 星華 Tachi Seika
OPPフィルム、ポスカ、ミラーシート、照明など
土屋じゅり
土屋じゅり Tsuchiya Juri
写真/伊勢和紙に pigment print
中條 聡
中條 聡 Nakajo Satoshi
紙、水彩絵具、膠、蜜蝋
中谷優大
中谷優大 Nakatani Yudai
Media Art / Digital Design
NAM EUIHYEON
NAM EUIHYEON Nam Euihyeon
ブロンズ鋳造、銅パイプ
西尾 明奈
西尾 明奈 Nishio Akina
紙のシワを用いた技法、ペン、金箔
Birder
Birder Birder
アクリル、黒鉛、木製パネル
橋本麻郁
橋本麻郁 Hashimoto Maiku
インスタレーション、空間演出
花井壮輔
花井壮輔 Hanai Sosuke
キャンバスに油彩、アクリル、水性インク、鉛筆
ハヤサキ オシロ
ハヤサキ オシロ Hayasaki Oshiro
キャンバス アクリルガッシュ
PieniSieni
PieniSieni PieniSieni
オフフープ(R)立体刺繍
ヒカリタケウチ
ヒカリタケウチ Hikari Takeuchi
和紙、岩絵具
福田由美エリカ
福田由美エリカ Fukuda Yumierika
布、毛糸、糸、工業用ドラム缶、クッション
藤田創一
藤田創一 Fujita Soichi
石粉粘土・革・ポリプロピレン
藤原收望
藤原收望 Fujiwara Motomitsu
アクリル、油彩
mous
mous mous
エッチング
牧 聖一朗
牧 聖一朗 Maki Seiichiro
アクリル
正木 美穂
正木 美穂 Masaki Miho
オリジナルキャンバスに油彩、糸
松本悠以
松本悠以 Matsumoto Yui
アクリル
ミシマタカシ
ミシマタカシ Mishima Takashi
ミクストメディア
宮野 晃太朗
宮野 晃太朗 Miyano Kotaro
写真
八澤 季実
八澤 季実 Yazawa Kimi
油彩、キャンバス
柳原李音
柳原李音 Yanagihara Rion
打ち出し レリーフ
山下ジュンコ×雫プロジェクト
山下ジュンコ×雫プロジェクト Yamashita Junko
アクリル、マーカー、布、他組作品
yuji
yuji yuji
ワイヤークラフト
林 銘君
林 銘君 Lin Mingjun
日本画
runkyun
runkyun runkyun
アクリルガッシュ
わんぱく中年とのまる
わんぱく中年とのまる Wanpaku Chunen Tonomaru
工作用紙、金箔、アクリル板
IAG AWARDS 2026 PRイメージ

「IAG AWARDS」は池袋の街とアーティストをつなぐ「池袋アートギャザリング(IAG)」が企画運営する公募展です。
全国からの応募者約400名の中から、現役アーティストを中心とするIAG審査員たちによってジャンルや年齢を問わず選抜された
60名の精鋭アーティストたちが、東京芸術劇場に集結。
「展示力」を審査対象として様々な視点による多様なアワードを授与! 来場者投票によるオーディエンス賞も!!

●主催:池袋モンパルナス回遊美術館実行委員会(NPOゼファー池袋まちづくり/立教大学/東武百貨店/西武池袋本店/豊島区 ほか)
●共催:公益財団法人東京都歴史文化財団 東京芸術劇場
●協力:公益財団法人としま未来文化財団

チーフディレクター

小路 浩 <Hiroshi Shoji> アートディレクター / JIAN 代表

AWARDS
  • ● IAG賞
    IAG大賞、IAG準大賞、IAG奨励賞、審査員賞、漫喜利賞などをIAG審査員団の協議により決定
  • ● 豊島区長賞
    高際みゆき豊島区長による選出(副賞として豊島区立熊谷守一美術館での個展開催)
  • ● オーディエンス賞
    来場者投票によって選出
  • ● IAGパートナーズ各賞
    本公募展を応援してくださる豊島区内外のギャラリーなどが選出
    東武百貨店アートギャラリー賞/協同組合美術商交友会賞/C-DEPOT賞/WACCA池袋賞/栗原画廊賞/ギャラリー上り屋敷賞/ギャラリー路草賞/B-gallery賞/ターナーギャラリー賞/★GALLERY KAMON Irie 賞/★名村大成堂賞/八犬堂ギャラリー賞 他
  • ● 都市間提携特別賞
    豊島区が推進する芸術文化による都市間提携の一環として、提携都市によって授与
    裏小樽モンパルナス特別賞(アーティスト・イン・レジデンス招待)
    長野市芸術館特別(長野市芸術館での展示)
    掛川市特別賞(掛川市アートフェスタでの展示)
ARTISTS

1. eye2. 間朝3. あおたやまと4. Atsuo Yokoyama5. アナ ヨバノブスカ6. 石倉かよこ7. イトウタカシ8. 稲葉草平9. 井堀 木茉子10. ウエハラケンイチ11. 梅津 秀行12. 遠藤和希子13. 大野修平14. オガワミチ15. 小川美由紀16. 尾澤雲恵17. 男澤果林18. 尾身慶斗19. 小山恭史20. 片山 めい21. カツオ(のえ)ブ(ォ)シ22. カマキリかっしー。23. kayaran24. 河端 政勧25. 川村 景26. Kengo Ishikawa27. KOTARO28. さつきさつ29. サルチョード・イル30. 繁田穂波31. スギサキハルナ32. 千源33. 舘 星華34. 土屋じゅり35. 中條 聡36. 中谷優大37. NAM EUIHYEON38. 西尾 明奈39. Birder40. 橋本麻郁41. 花井壮輔42. ハヤサキ オシロ43. PieniSieni44. ヒカリタケウチ45. 福田由美エリカ46. 藤田創一47. 藤原收望48. mous49. 牧 聖一朗50. 正木 美穂51. 松本悠以52. ミシマタカシ53. 宮野 晃太朗54. 八澤 季実55. 柳原李音56. 山下ジュンコ×雫プロジェクト57. yuji58. 林 銘君59. runkyun60. わんぱく中年とのまる